人生で起こる全てのことが「贈り物」

 アンソニー・ロビンズ直伝メンタルコーチの内藤将貴です。

前回、炎のドラマー、ダン・カロストーリーをご紹介していきました。
今回は、ダンカロの大学在学中に起きた、一つのエピソードをご紹介していきます。

前回の記事をまだお読みではないという方は、是非こちらを読んでみてください。
▶︎ダン・カロあらゆる経験は全て自分にとっての「チャンス」になる

ダン・カロは、2歳の時に全身の8割もの部分を焼かれ、
唇や耳、髪の毛、さらには肘から先などの四肢を失いました。

火災現場から病院までの間でほぼ間違いなく死亡すると言われているケースに見舞われながら、ダンは奇跡的に助かったのです。

18歳までの間に80回もの形成手術を受けて、現在はプロのドラマーとして活動するダンですが
音楽に出会ったのは13歳の時でした。

ダンの音楽人生の最初の壁、成長のチャンス

ダンの音楽人生の最初の壁は高校を卒業後、大学に進学した時のことでした。

奨学金を受けるために大学のバンドオーディションを受け、無事に合格したダンは、
近所の楽器屋にて、ドラムを教えるアルバイトを始めました。

用意をして、最初のレッスンの準備が整ったときに現れた生徒は
なんと車いすに乗り、四肢がマヒしていました。

アルというその生徒は、その10年前に交通事故に遭い、首から下がマヒしてしまいました。

肘から先はあるものの、マヒしているために指を使ってスティックを握ることが不可能でした。

会話は顎でプラスチックの棒を使い、
キーボードを打って筆談のように話すという方法でした。

ダンはアルを紹介してくれた楽器屋の主人に対して次のように言ってレッスンを断ろうとしました。

ちゃんと座ることさえままならない、首から下がマヒしているのに、教えられることなどない

その時のことを振り返り、ダンは楽器屋の主人に対して怒りすら覚えたと言っています。

しかし、楽器屋の主人はダンに向かって「自分がドラムを覚えた時のことを忘れたのか」
と一蹴したのです。

ダンはしぶしぶ了承し、1回目のレッスンは自己紹介と会話だけにとどめました。

キーボードを使いながら懸命に会話したものの
「これではレッスンにならない」という思いが強まりました。

2回目のレッスンでは。ようやく左手でスティックを握られるようになったものの
ダンは主人に対して、はっきりと断りの旨を伝えたのです。

当然、自らも重度な障害があり、すぐに諦めたくはないという思いは重々ありました。

しかし、演奏になることは程遠く、これほどの重度の方に楽器の演奏を教えることはできない
という思いは変わりませんでした。

自分自身と向き合う

ダンは再び楽器屋の主人に一蹴される

お前だって最初は一か月もスティックを握ることが出来なかっただろう
自分がいろいろな人から励まされたり、助けられたことを忘れたのか

ダンはたまらず店を飛び出して自宅の部屋に閉じこもり、様々な思いを考えながらドラムを叩きました。

何時間もの間ドラムを叩き続け、自分と向き合った中で、
ダンは「自分と同じような重度な障害を持つ方の挑戦に対して、簡単に非難をして
自らが越えてきた苦闘を忘れ、傲慢な態度をとってしまった」と気づきました。

身勝手な思いで辞めようとしたことを主人に詫び、3回目のレッスンを行いました。
ダンはもう一度、ほとんどの人が「出来ない」と思ったことに対して向き合ったのです。

自分と同じように、スティックの握り方からスタートしました。

ただ、アルはダンとは違い指があったため、まずは指を動かすところから始めました。
瞑想法など、様々なことを試しながら、指を動かす方法を探し続けました。

試行錯誤を続けるある日、マヒによって動かなかった指が
ピクリと動いたのです。
実に四か月もの間、練習し続けた結果のことです。

それからさらに1か月ほどリハビリを続け、スティックを握れるようになり
ドラムを数回程度叩けるようになりました。

そして、その年の終わりごろ、奇跡が起こります。

一人の奇跡が新たな奇跡を呼ぶ

アルは全身まひのため歩くことが出来ず、一生歩けるようにはならないと言われていました。

ですが、なんと歩行器を使いながら歩けるようになったのです。
さらに、アルは話すことも出来るようになったのです。

誰もが治らないと言っていたアルの障害が、少しずつ改善していったということです。
アルとダンは、強く願い続けて、困難に懸命に挑んでいきました。

            ▷ワンポイントコーチング
アンソニーロビンズは
「人生の質は、あなたの周りの人がかけるあなたへの期待に、直接的な影響がある」
と言います。

あなたの周りには「無理だよ」「どうせ出来ない」という人「できるよ」という人、
これは自分のモチベーションをアップさせる人と、下げる人、ともいえると思います。

あなたは、自分や周りの人に対してどのように接していますか?

まとめ

・ダンは諦めかけたことに対して、再び向き合った

・ダンとアルは、誰もが出来ないと考えたことを実現させた

ダンは人生で起こることすべてが「贈り物」と断言しています。

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