「行きつ、止まりつ」するのが人生

この世が振動、波でできているように
人もまた波を打って生きています。

波があるということは
リズムがあるということ。

つまりはタイミングが存在するということなのです。

浜に打ち寄せる波は
引くタイミングで引いているから引くことができ、
追うタイミングで追っているから勢いをつけて
前に進むことができているのです。

人間の呼吸も同じで
吸うタイミングで吸っているから吸うことができ、
吐くタイミングで吐いているから
呼吸として成り立ち生命の維持をしてくれています。

私たち人間の生命を維持する手段の一つとして
呼吸というものがありますが、
人生を円滑に、そして日々をより色濃く過ごすためには
」というものとは切っても切れない縁なのです。

そしてこの「運」こそが波のようになっているのです。

「運」という感じをバラバラにすると
「軍」と「辶」に分かれます。

「辶」とは「辵」(しんにゅう・しんにょう)
ともいい、
「行きつ、止まりつ」を意味しているのです。

生きるということはある意味で「戦い」であります。

「戦い」というと少し誤解を招きそうですが、

・生きるために戦う(呼吸をする)
・病氣と戦う(生きるため)
・食べ物を手に入れるため戦う(農作等)
 など…..

これら実は生きるための戦いなのです。


つまり、言い方を変えれば生きている以上、
生き物は戦わなければ生命が存続しないということです。

ですからこの世というのは
戦いなくして成り立たないのではないのでしょうか。

話は少し戻りますが、
運命とは「命を運ぶ」と書きます。

つまり、命が次へ運ばれるためには
行きつ、戻りつの世界を行き来しながら
命は磨かれ成長して次へ繋がれてゆくのです。

しかし、その命にもタイミングがあります。

休息を取るタイミング。
勝負を仕掛けるタイミング。
様子を見るタイミング。
流れに乗るタイミング。

タイミングを見ずしてがむしゃらに動いていては
体力が持ちませんし、
休憩ばかりしていては前進しないのです。

十人十色という言葉の通り
人には人のタイミングがあります。

自分の流れやタイミングをしっかりキャッチして
運を味方につけている人は強いのです。


TF編集部